加藤唐九郎[1898-1985]
加藤唐九郎は愛知県東春日井郡水野村(現瀬戸市)に生まれる。瀬戸古窯調査や古陶磁の研究などにも精通し、桃山期の志野・黄瀬戸・瀬戸黒などを手本に作陶した。近代陶芸史において大きな足跡を残した昭和陶芸界の巨人である。本作は桃山期の作品に倣った額鉢である。型で成形した素地に鉄化粧を施し、箆などで文様を掻き落として描いている。裏側にTKのサインが力強く入り、唐九郎の桃山陶への意気込みが感じられる逸品です。昭和30年頃の作。